「メタプラネットって最近よく聞くけど何がすごいの?」
「ビットコインを持っている会社らしいけど経営状態はどうなの?」
投資家の間で大きな話題となっている株式会社メタプラネット(証券コード:3350)。
2025年11月13日に発表された2025年12月期 第3四半期決算の内容は、まさに「衝撃的」といえるものでした。
かつてはホテル事業などが中心でしたが現在は「ビットコイン・トレジャリー企業」へと劇的な転身を遂げています。
この記事では今回発表された決算資料を基になぜこれほどの利益が出たのか?
ビットコインをどれだけ持っているのか?
そして今後どのような戦略を描いているのか? を投資初心者の方にも分かりやすく解説します。
目次
決算ハイライト:売上高17倍、黒字転換の衝撃
まず、一番気になる「お金」の話から見ていきましょう。
今回の決算(2025年1月1日〜9月30日の累計)の数字は、前年と比べて劇的に変化しています。
驚異的な業績の伸び
今回発表された主要な数字は以下の通りです。
- 売上高: 45億1,700万円(前年同期比 1,702.1%増)
- 営業利益: 27億4,800万円(前年は1.8億円の赤字)
- 経常利益: 232億2,900万円(前年は3.1億円の赤字)
- 純利益: 135億2,800万円(前年は3.2億円の赤字)
ご覧の通り、すべての項目で赤字から大幅な黒字へと転換しています。特に売上高が前年比で約17倍になっているのは驚異的です。
なぜこんなに利益が出たのか?
「ホテル事業だけでこんなに儲かるの?」と疑問に思うかもしれません。実は、この利益の大部分はビットコイン(BTC)によるものです。
決算書によると、営業外収益として206億4400万円の「ビットコイン評価益」が計上されています。
つまり、本業のビジネス(ホテルやBTC関連事業)での利益に加え、保有しているビットコインの価格が上がったことで会社の資産価値が爆発的に増えたということです。
2. 世界有数のビットコイン保有企業へ
メタプラネットは現在、「株主のために、可能な限り多くのビットコインを蓄積する」という明確な戦略を掲げています。
現在のビットコイン保有量
2025年9月末時点でのデータを見てみましょう。
- BTC保有残高: 30,823 BTC
- 日本円換算: 約5,217億円(貸借対照表上の固定資産として計上)
昨年末(2024年12月)時点での保有量はもっと少なかったため、この1年足らずで急速に買い増しを進めたことがわかります。資料によると、昨年末比で1株あたりのBTC保有量は約6倍に上昇しています。
重要指標「BTCイールド」とは?
メタプラネットを見る上で欠かせない指標が「BTCイールド」です。
これは「1株あたりのビットコイン保有量がどれだけ増えたか」を示す成長率のこと。
会社が新株を発行して資金調達をすると、既存の株主の持分は薄まります(希薄化)。しかし、それ以上のペースでビットコインを増やせば、結果的に1株の価値は上がります。
今回の決算ではBTCイールドは33.0%を記録しており、株主価値を着実に向上させていることが示されました。
3. 新たな資金調達戦略「メタプラネット・プレフ」
これまでは普通株式を発行して資金を集め、ビットコインを買ってきました。しかし、株価が調整局面に入ると、普通株の発行は既存株主にとって不利になる(株式の価値が薄まりすぎる)ことがあります。
そこで登場したのが、「メタプラネット・プレフ(永久型優先株式)」という新しい仕組みです。
永久型優先株式(メタプラネット・プレフ)のメリット
- 償還期限がない
会社は元本を急いで返す必要がないため、ビットコインのような長期保有資産と相性が良い。
- ビットコイン購入資金になる
集めたお金でさらにBTCを買える。
- 既存株主への配慮
普通株をむやみに発行しないため、株式の希薄化を抑えられる。
メタプラネットはこれを日本初の「デジタル・クレジット」商品と位置づけ、ビットコインを裏付けとした新しい金融の形を作ろうとしています。
4. 攻めの姿勢の自社株買いと借入
決算発表と同時にさらに強気な動きも見せています。
最大150億円規模の自社株買い
会社は現在の株価が本来の価値(保有しているビットコインの価値など)を十分に反映していないと考えています。
そこで、最大1億5,000万株(発行済株式の約13%)、総額750億円を上限とする自社株買い枠を設定しました。
自社株買いを行うと市場に出回る株数が減るため、一般的に1株あたりの価値が上がり、株価上昇の要因となります。
ビットコインを担保にお金を借りる
また、保有しているビットコインを担保にして、海外の金融機関から1億ドル(約150億円)の借入枠(クレジット・ファシリティ)を確保しました。
「借金をして大丈夫?」と思うかもしれませんが、これには以下の理由があります。
- 機動的な資金確保: チャンスが来たらすぐにビットコインを買い増しできる。
- 売らなくて済む: 現金が必要な時にビットコインを売却せず、担保にして現金を調達できるため、長期保有(ガチホ)を続けられる。
まとめ
今回の2025年3Q決算から読み取れるポイントをまとめます。
- 業績は超絶好調: 売上17倍、純利益135億円と文句なしの黒字転換。
- ビットコイン保有量が膨大: 30,823 BTCを保有し、アジアトップクラスのトレジャリー企業へ。
- 戦略が高度化: ただ買うだけでなく、「優先株」や「担保借入」を駆使して、効率よく資産を増やそうとしている。
投資家として注目すべき点
今後の株価は「ビットコイン価格の動向」に大きく連動することは間違いありません。
しかし、メタプラネットは単なるビットコイン投資信託(ETF)とは違い、「借入や増資を駆使して、ビットコインそのもののパフォーマンスを上回る(レバレッジをかける)」ことを目指しています。
ビットコインが将来、金融システムの中心になると信じるならば、メタプラネットは非常に魅力的な投資対象と言えるでしょう。
※投資は自己責任です。本記事は特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。
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