外資系保険会社に就職・転職した8割は、1年以内に退職(離職)するとのこと。
もちろん、全ての外資系生命保険会社の離職率が悪いということではありませんが、データもありますし、イメージ的にも否定できないのは間違いありません。
外資系生命保険会社に限らず、ブラック企業まがいな会社の離職率は年々増えています。
そもそも、外資系とはどういう意味なのでしょうか。
目次
外資系保険会社とは?
外資系とは簡単にいいますと、外国の資本で経営されている企業、もしくは外国人によって経営されているということ。
だからといって、外資系生命保険会社で働くために英語を話す必要はありません。日本語が話せる人間ならば、基本的に誰でも働くことができます。
もちろん、大手の外資系企業なら高学歴&個人能力が重視されますが、ほとんどの外資系生命保険会社は誰でもウエルカム状態なのが現状。
努力しだいでは半年以内に月収100万円以上、継続すれば年収1億円も可能な世界。
それでも、デメリットが多い外資系生命保険会社に、就職・転職した8割の人間が退職する理由は以下の通り。
①人脈がなくなればポイ捨て社畜以下
生命保険会社はその人間の能力を買っているわけではなくて、「人脈」が欲しいだけ。
その人間の人間関係が豊富なほど、生命保険会社のトップは喜びます。会社によって、やり方はまちまちですが、基本的には数ヶ月の食事付き&固定給付きの研修期間を終了してからが本当のスタート。
その後は、「人脈リスト100人」などというものを書かされては、ひたすら営業に走る毎日。
生命保険会社といっても、何も生命保険を契約するだけが仕事ではありません。今のご時世で、生命保険を新規に入る顧客はそう簡単に見つかりませんからね。
ノルマはないというのはただの幻想
ノルマはないといっても、言葉が違うだけでノルマはあります。それは「目標」や「ポイント制」という名目ですが、日々達成しなければ収入は限りなく0に等しいもの。
結局は「ノルマ」を達成させなければ、お金が発生する要素がないということです。
有名人でもない限り、一般人の人脈なんて知れたもの。最初こそは、両親や親戚関係で何とか繋ぎ止めますが、最終的に友人や過去の職場の人間関係に行きついたらほぼ終わりです。
そして、生命保険会社は見切りをつけて、人脈0の使えない社畜をポイ捨て感覚でクビにするか、辞職に追い込みます。
②スカウトという名の勧誘マルチ商法に疲れ果てる
外資系生命保険会社で稼ぐためには、生命保険を契約させることも大切ですが、新人はまず新規の契約など成立させられません。
余程の天才的なコミュニケーション能力がある人か、神もうなるくらいの幸運の持ち主以外は無理でしょう。
研修期間を終えて新人たちがやることは、「人脈リスト100人」の中から、同じように外資系生命保険会社で働いてくれる人を「スカウト(勧誘)」することです。
なぜ「スカウト(勧誘)」するのか?
生命保険屋の新人が「スカウト(勧誘)」する理由は、それも「ノルマ(目標・ポイント制)」の1つだからです。
そのスカウトした人間が就職すれば、ポイント(お金)を貰えますし、そのスカウトされた人間が同じようにスカウトや契約を成立すれば、さらにポイントが発生する仕組み。
まさしく、アムウェイや悪徳なネットビジネスによくある「マルチ商法」そのもの。
もちろん、マルチ商法は違法ではありませんし、悪いことではありませんが、詳しいことは以下の記事を読んで頂ければ幸いです。
👉ネットワークビジネスの勧誘でこの5つのキーワードは危険!(アリックス・アムウェイなど)洗脳対策方法とは?
[blogcard url=”https://www.inoue311.com/network-business”]今でこそ少なくなりましたが、ハローワークでよく外で待っている怪しそうな人たちは、99.9%の確率で保険会社の人間。
スカウト目的で近づいてきますが、中身はアンケートから始まり、情弱ならばあれよこれよと就職を促されます。
ハローワークにくる人間の目的は職探しなので、非常に効率はいいのですが、就職すればそれこそ、「今実際に自分自身がされていることを仕事にする」ということは肝に銘じておきましょう。
③思っていたほど稼げないというより生活できない
外資系生命保険会社を1年以内に退職する原因として1番多いデメリットが、思っていたほど稼げないし、生活ができないというもの。
最初に聞いていた話とは全く違う現実に、ショックを受ける人も多いですが、先輩たちは「とにかく頑張れば頑張るほど高収入を得られるよ!」と励ましてくれます。
けれども、冷静になって考えれば別に生命保険会社に限らず、大抵の仕事は頑張れば頑張るほど収入は得られます。要するに、稼げないのは「向いていない」ということと「時代が変わってきた」ということ。
10年前と今とでは、生命保険会社の稼ぎやすさは違って当然のこと。それはどんな企業や仕事にもいえることです。これからの時代は自分の頭で考えて、企業に頼らない働き方が増えつつありますからね。
そんな世の中で、いつまでも昔のように稼げる世界という思考停止状態は、本当に危険としかいいようがありません。
なんだかんだでブラック企業に戻る人も…
生命保険会社に就職や転職した理由はなんであれ、生活できなければ新たな就職先を見つけるしかありません。
年齢や能力にもよりますが、以前にブラック企業の飲食店などで働いていた社畜人間は、また同じようなブラック企業の飲食店に出戻る可能性は大。
もしくは、新たな外資系生命保険会社に転職し、以後繰り返しのパターン。
どこかで「うつ病」になるか、「奇跡の出会い」がない限り、生き地獄の人生でしょう。それも自分で選んだことですし、誰も責めることはできません。
悔やむ時間があるのなら、継続できなかった自分自身とこれからどう生きていくかを考えていきましょう。
外資系保険会社に就職・転職した8割は1年以内に退職する3つの理由のまとめ
- 人脈がなくなればポイ捨て社畜以下
- スカウトという名の勧誘マルチ商法に疲れ果てる
- 思っていたほど稼げないというより生活できない
もちろん、外資系生命保険会社で億単位の圧倒的な高収入を稼ぐ人も中にはいます。
しかし、それはネットビジネスなどのアフィリエイト収入でもいえること。どこの世界でも一握りのトップクラスはいますし、目先の良い情報だけで踊らされているようでは100万円ですら稼ぐことも難しい。
おそらく、外資系生命保険会社に就職・転職した人の中には、「コネ」で入社できたと思い込んでいる人もいますが、ただの勧誘ノルマの1つに過ぎず、コネでも何でもありません。
あの手この手で、オイシイ話を促しては勧誘してくる手法。ベテラン生命保険屋ならではの手法が、入社数ヶ月後に気づいたとしても後の祭りです。
そんな人間が同じように、過去の職場の人間にスカウト(勧誘)したとしても、「来年に気が向いたら!」とかで逃げられて終わりです。
そういうことを繰り返していくうちに、今まで築いてきた人間関係も壊れては、嫌悪していた宗教団体に入信し、そこでしか人間関係を持てない人生になりかねません。
そうならないためにも、今の仕事は本当に今の人生で大切なことなのか?を考えて生きたいものです。
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